駐在帯同が起業の転機に。国際交流の経験をビジネスに


加藤 翼

Tsubasa Kato
株式会社ニーズアーチ代表
ウイメンズキャリアメンター

【資格】
ウイメンズキャリアメンター
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【メンタリング価格】
1回お試し 10,000円/時
3回パック 27,000円(9,000円/時)
5回パック 40,000円(8,000円/時)
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INTERVIEW


今までのキャリアを教えてください

母の職業(フライトアテンダント)の影響もあり、海外志向が強く、将来は英語を使った仕事がしたいと思っていたので、慶應義塾大学在学中は外国人と触れ合うことを意識、ゼミでは欧州連合の研究、サークルも国際交流団体に所属。バイトで貯めたお金はほぼ全額を海外旅行資金に投資し、通算で40カ国を訪問しました。
 
卒業後は大手銀行に勤務し、投資信託の組成、販売に従事。結婚後5年目に夫の海外転勤に伴い、NYに2年間駐在。初めての海外駐在でしたが、現地の外国人と語学学校へ通ったり、ボランティア活動を通じて、日本人以外の多国籍の友達と過ごす時間を大切にしていました。自宅に招いて、日本料理をもてなしたり、一緒に旅行へ行くなど日々親睦を深めるうちに、英語も自然と習得。帰国後、5年以上経った今でも当時の親友とは頻繁に近況報告をし合う仲です。
 
NYでの異文化かつ貴重な経験が今の仕事の原点となり、日本でも外国人と日本人が気軽に集えるプラットフォームを創出したい、と2012年(帰国後1か月以内)に国際交流団体The International Center in Tokyo (ICT)を設立。訪日・在日外国人向けに日本文化体験イベントを企画・運営。自身もICTを通して、日本の魅力を再発見し、国内外に一人でも多く「日本」のファンを増やしたいと、4年間で通算200回以上のオリジナルイベントを実施、今では外国人参加者60カ国、2,000人以上のプラットフォームに成長しました。
 
ICTの活動で得たネットワークや外国人の友達がきっかけで、2014年からはビジネス化を考えるようになります。日本が誇るMade in Japan商品をもっと外国人に広めたい、これも日本の魅力発信の一つと考え、日本企業の海外進出サポート支援として、外国人向けテストマーケティング事業を開始。事業拡大に伴い、会社化しようと思っていた頃、プライベートでは2016年に第一子を出産。
 
産後3か月で株式会社ニーズアーチを設立し、本格的に育児と仕事の両立が始まります。(また、このメンター事業の共同代表もしています。)子供と会社を同時に「一歳」に育てることはとても大変ですが、一番近くにいる夫からのサポート(特に精神面)や目の前で成長する愛しい我が子のおかげで、何とか乗り切ることができました。まさか、真面目ちゃん優等生タイプの私が起業するなんて、大学卒業時には夢にも思いませんでした。海外での数々のチャレンジや失敗が自分への自信となり、母になって見えた世界が仕事にも活きています。自分の中に大切な存在が増えたことは、人生の活力、仕事へのパワーに繋がっています。


海外の駐在帯同から帰国後に、キャリアで迷う女性は多くいます。いかがでしたか?

私も、夫の海外駐在の帯同から帰国した後、自身のキャリアに迷いました。前職の金融関係の仕事に戻るのか、資格を取るのか、パートやアルバイトをするのか、はたまた専業主婦になるのか。今までの自分なら、特に何の目標もなく、何となく転職活動をしていたかもしれません。

でも、自分の胸に正直に手を当ててみると、内心はうずうずしている自分に気づきます。NYで過ごした楽しかった時間(当時は物凄く辛いことも悲しいこともたくさん)が忘れられず、海外に住まなくても、ここ日本で私と同じような経験ができないのか、何か自分で行動を起こしたい。でも、そんなこと私にできるのだろうか、不安ですごく悩みました。

そんなとき、乗り越えるきっかけとなったのは、海外生活での失敗や挫折、英語ができなくて、大恥をかいて外国人に大失笑された苦い経験でした。でも、今では笑って話せるのだから、ゼロからのスタートでも大丈夫。最後は生きていればなんとでもなる!そう思うと、怖くはありませんでした。心の声に従って、自分にチャレンジしよう、と決めてから、自分の想いやアイデアを周りに伝えると協力者が増え、外国人のコミュニティ作りに必要な情報も得られました。真っ直ぐな情熱や信念は相手の心を動かします。新しいキャリアを築く時は不安で押しつぶされそうになりますが、自分に素直になり、本当にやりたいことが見えているときほど周りを巻き込むチャンスです。このとき、一歩踏み出した自分を褒めてあげたいです。


産後に起業し、数年間はお子さんを保育園に入れずに自宅で育児をしていた加藤さん。それはなぜですか?

あえて、保育園には入れずに、周りのサポートを得る形で両立を選んだのは、母親として子供の成長を間近でみたい、各世代の大人からいろんな影響を受けて育ってほしいと思ったから。預けたことで、親との絆も更に深まり、子供の成長をみんなで共有できるのも今では楽しみの一つになっています。

とはいえ、子供を保育園に通わせず、自宅で育児と仕事をするのはとても大変です。自営業だから融通が利く、と思われる方もいるかもしれませんが、自営業だからこそ最後は代表である自分しかいない、という辛さも抱えています。打ち合わせ、展示会出展、営業、週末のイベント、急な子供の病気などやはり、周りのサポートなしにはこなせません。

私の場合、いざ、という時に一番頼れるのは両家の親。乗り越え方としては、普段から両家の親には仕事への想いや状況をきちんと言葉で伝えています。どうして今、一歳児がいながら、働きたいのか、丁寧に説明をすることで、理解が得られ、お互いに気持ちよく頼み・頼まれる関係が築けます。

子供をお世話してもらった後にはお互いに育児と仕事の報告。「○○君は、緑が好きなのね」、「ゴマをかけるとごはんをよく食べていたわよ」「公園でお友達にハグしていたよ」、など母親として気づかなかった点を知ったり、育児のヒントを得る機会にもなっています。親だからと言って、適当に甘えない。一人の親として、また社会人として常に感謝を忘れずに、常識ある行動も心掛けています。


お仕事で外国人との接点も多い加藤さん。心がけていることは?

「みんなちがって、みんないい」ということです。これは金子みすゞの詩ですが、この詩に出会い、それ以来、何か迷ったり、悩んだりするとこの言葉に立ち返ります。みんなと同じことが悪いのではなく、人と違うことを見つけたら、それをもっと知ろう、褒めよう、伸ばそう。外国人と仕事をするときはもちろん、私の子育て方針にも通じています。

特に、世界を見る、知る、感じる。国籍を超えて、あらゆる人と触れ合うことは大切です。
様々な価値観に触れ、異なる環境に身を置くことで、自身が大切にしていること(軸)は何かが見えてきます。


 

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