離婚、再婚、高齢出産、マミートラック、そして介護。そこから見つけた「強み」の活かし方


梶本 由美

Yumi Kajimoto
ウイメンズキャリアメンター、コーチ、研修講師

【資格】
ウイメンズキャリアメンター、Gallup認定ストレングスコーチ、国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ、内閣府認証NPO法人マザーズコーチ・ジャパン認定グランドマスターコーチ、Points of You®認定トレーナー、福岡市男女共同参画推進サポーター
=====
【メンタリング価格】
1回お試し 15,000円/時
3回パック 42,000円(14,000円/時)
5回パック 65,000円(13,000円/時)
===== 

INTERVIEW


今までのキャリアを教えてください

短大卒業後、地元の電力会社に入社。広報部への配属となり、エネルギー総合展示館で接 客や案内業務を行いました。その後、広報部の制作課に異動。男女雇用機会均等法が施行 される前、私は女性初の広報担当となりました。やがて営業部へ。その頃、1度目の結婚 をしますが32歳で離婚します。その後、支社へ異動。パートの主婦40数名を教育 し、まとめる統括担当を任されました。新たな数値目標に不満も出 ていましたが一人ひとりと向き合いながら「気持ちよく働いてもらう関わり方」を模索します。私が“コーチング”を 学び始めたのは、ちょうどその頃。会社の研修でコーチングの存在を知り、より深く知る ためにその後自費で学びました。

主婦のチームメンバーが取引先からスカウトされるように成長した頃、お付き合いしていた男性との間に子どもを授かり二度目の結婚。46歳という高齢出産を無事に乗り越え、1年間の産休・育休を経て支社に職場復帰 することに。
ベビーシッターや、夜遅くまで子どもを預かってくれる保育園と契約しサポート体制を整えて復帰しましたが何と、育児に配慮した営業総務に異動します。仕事内容も全く違い、時短勤務のため夕方のミーティングに参加できず、悶々とします。時間をやりくりすれば成果を出せると 考えていたのに。でも、会社側は私にその期待はしていなかったんです。いわゆるマミートラックと言われる、産後の女性が戦力外通告されることですね。「0歳児の娘を 保育園に預けてまでやりたい仕事だろうか?」「私は何やってるんだろう?」と、悔しく て悲しくて、ひとり泣きました。


産後の悔しい経験があったからこそ、コーチングに出会ったのですね。

思うように仕事ができず悶々とした時期、「今の仕事の中に、やり甲斐を見つけるためにはどうすれば良いか」と考え方を切り替えました。そして時短の期間と復帰に備え契約していたサポート体制を活用 して土日にコーチングスクールに通い、プロコーチの資格を取りました。また会社でも、コーチングのスキルを活かして社員のモチベーションアップを請け負うなど、工夫をしました。 子どもが3歳になるタイミングで時短勤務からフルタイムに戻り、再び営業所へ。
よく、「やり甲斐がないから会社を辞める」という言葉を聞きますが、会社だけに全てを求 めると、そんな気持ちになるかも知れません。 会社や周りが変わることを期待せず、「やり甲斐は自分で見つけ出そう」と考えます。“自分の機嫌は自分で取る”を心がけています。

フルタイム勤務も軌道に乗った頃、母が認知症に罹り、 育児と同時に介護も行わなければならなくなり、睡眠時間わずか2〜3時間の日々 を約1年間過ごしました。心身の疲弊により仕事でケアレスミスを冒すように。当時の職場には介護経験者や相談できる相手がおらず「自分の状況を理解してもらえない」と孤軍奮闘でしたから、やがてストレスから心身ともに疲れ果ててしまいます。

「何かが間違っているのではないか」と考えた末、私が働き方を変えよう!と早期退職を決意。2013年6月に退 社し、プロコーチとして独立しました。今は、その経験があったからこそ、様々な人に寄 り添うことができているので、振り返るととても良い経験でした。


育児だけではなく介護との両立は非常に困難な出来事だと思います。どのように乗り越えましたか?

育児でも介護でも、私はプロの手を借りて“一人で頑張らない”ことで乗り越えることができました。 会社員 時代は母の夜の徘徊に特に気をもむ毎日が続き、独立以降は仕事を入れることも躊躇するほどでした24時間見守ることはできないので、母の安全を第一に介護サービスを頼りました。
育児に関しては、保育園やシッターさんに「子どもを預ける」というより「一緒に育ててもらう」と考えるようになり、信頼関係を深め、親子で助けてもらいました。会社の同僚に対しては、私が高齢出産だったため、自分の状況を伝え、時短勤務などに理解を示してもらう必要がありました。 子育て中の若いパパたちには仕事で助けてもらったと感謝しています。
実は、最初から上手くいったわけではありません。私は人に頼ることが苦手で極限まで頑張って、仕事も子育ても介護も全てが中途半端でした。
そんな八方ふさがりの状態で、私が倒れずにいられたのは、常に私の味方として伴走してくれたマイコーチの存在が大きかったのです。(自費でコーチをつけていました)。安心安全な場で、自分の感情や考えを言葉にすること、ときには共感やねぎらいの言葉をもらい、自分には見えてなかった部分に焦点を合わせ、自分に最良の選択をしていく。そのコーチとの時間があったので、前を見続けることができたのだと思っています。


30年以上も働いた会社を辞めるなど、大きな決断をしましたね。どのような決断の軸を持っているのですか?

私の決断のポイントは「思い切ること」です。自分ではどうにもならないことに悩んだり不安になるよりも、自分ができることだけに意識を集中させる。思い切って決断をし、それを実現させるために必要なものと不必要なものを考え、選択して実行に移す こと。


現在、強みに特化したストレングスコーチの資格をお持ちの梶本さん。人の強みとはどのようなものですか?

どんな人にも強みはあります。一般に「他より秀でている」印象があるかもしれませんが、強みは「優劣」や「上下」ではなく、横並びの「違い」です。その人独自の思考、感情、行動の傾向性が生産的に発揮されると「強み」になり、逆に残念な使い方で「弱み」になることもあります。例えば、「責任感」が強い人は、頼んだ仕事はきちんとやるので信頼される、というのは強みです。一方で「やらねばならない」と自分に厳しかったり、他人にも責任を果たすことを強いてしまうと「弱み」使いになることも。
世界の1,000万人以上を対象に過去10年以上に渡り、「従業員エンゲージメント」を調査 してきた米ギャラップ社によると、『毎日`強み`に取り組む機会がある人は、そうでない人よりも6倍も意欲的かつ生産的に仕事に取り組む傾向がある』と報告しています。
自分の強みを活かした仕事・・つまり「やりたい仕事」をすると、意欲はなんと、6倍も上がるのです!しかし、実際には「私にはこの仕事は向いていない」「女性だからと過剰に配慮されている」「やりたくない仕事ばかりしている・・・」と思いながら、かつ、強みが発揮できず、モチベーションも低いまま働いている人は多いのが現状です。


働く女性で「強みがわからない」という人に何かアドバイスをください

人から「すごい」と言われていることはありませんか?「説明がわかりやすい」とか、「素敵な店をよく知っている」など、自分ではごく当たり前にやっているので、それが自分の「強み」とは気づきにくいものです。また、あなたが「どうしてわからないの?」「普通はこうするでしょう」と人に対してイラッと反応することも、実は相手は持っていないあなたの「強み」であることが多いです。強みを言語化するツールとして、私はストレングスファインダー®というアセスメントを使っています。ご興味があれば、このようなアセスメントを利用してみてください。まずは自分を正しく知ることが「強み」を知り、活かす第一歩になります。


関連記事

  1. 日本人初のペンタゴン勤務を達成、そこから起業・独立の道へ

  2. 度重なる転勤帯同の中から見つけた、置かれた場所で自分の花を咲…

  3. 配偶者の闘病とワーママ管理職、国際業務を両立したからこそ見え…

  4. 国際通学、起業、ワンオペ育児、そして二拠点生活。メンター事業…

  5. 女性支援に関わって20年、仕事は、介護にもパートナーシップ改…

  6. 報道記者を経て産後に大学院。広報として独立&複・副業という新…

PAGE TOP