報道記者を経て産後に大学院。広報として独立&複・副業という新しい働き方へ

井上 千恵

井上 千絵

Chie Inoue
INOmedia代表、PRコンサルタント、
ウイメンズキャリアメンター

【資格】
ウイメンズキャリアメンター=====
【メンタリング価格】
1回お試し 10,000円/時
3回パック 27,000円(9,000円/時)
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INTERVIEW


今までのキャリアを教えてください

ずっと「ニュース」の仕事に憧れていたこともあり、立教大学経済学部を卒業後、民放テレビ局に就職。報道記者、ニュースディレクターとして8年間過ごしました。テレビ朝日「報道ステーション」で働いたり、東日本大震災の取材をするなど、「今」しか伝えられない情報を自らの言葉で伝える報道記者の仕事にすっかり魅了。退職なんて1ミリも考えていませんでした。
 
それが、30歳前後にして思考の転換が訪れたんです。あんなに憧れ、充実していた報道記者の仕事だったのですが、30代に入って次の目標を考えた時に「やりたいことはやりきったのかも」という感覚が訪れたんですね。そのタイミングで今の夫と出会い、結婚、出産となりました。出産後にテレビの仕事を続けるかどうか、とても迷いましたが退職し、大学院へ進む道を選びました。
 
よく、「なぜ出産後に大学院で勉強しようと思ったのですか?」と聞かれますが、そんなに大そうな理由があったわけではないのです。率直にお話すると、次のキャリアに対しての自信も展望の無かったのです。テレビ局を退職し、私にとってのワクワクする次の挑戦って何だろうと考えました。そこで、これまでの自身のキャリアを俯瞰し、次のステージを考える為に慶應大学院KMDに入ったというのが本当のところです。
 
2年間しっかり学び、研究した結果、PRプランナーとして起業、独立するという結果を導き出しました。テレビ局時代から変わらぬ思い・・「社会の変革に発信者として立ち会いたい」を、これまでの経験を活かしたPRの仕事で実現出来るんじゃないだろうか、そう考えたんです。2017年春にPRプランナーとして独立し、スタートアップ企業、個人の方に特化した社会的認知拡大、PRのサポートをさせていただいています。


産後の大学院生活について教えてください

グループディスカッションや研究活動が多いのですが、周りの学生の大半が20代。タイムマネジメントが大きく異なります。私は娘の保育園迎えがあるので夕方には帰宅する中、他の学生は夜遅くまで研究活動を続けている、といったことも入学直後は多々ありました。そのような時でも、娘を言い訳には絶対にしたくない(娘にも申し訳ないですよね)、という思いがあって、「私が何が出来て、何が出来ないか」自らの貢献範囲をきちんと言葉で伝え、コミットするようにしました。有言実行な姿勢を続けていくことで、周りの学生との信頼関係が築けたように思います。


産後の起業、複業は、どのようにこなしているのですか?

起業直後は集客に必死だったこともあり、土日も仕事を入れてしまったり、夜遅くまでPCに向かっていたり。その結果、自然と「家族の時間」が少なくなっていき、夫ともギクシャクした時期がありました。そんな時、夫と改めて自分たちのビジョンや大切にしたいことの擦り合わせをして、私自身も生活を結構改めました。今は、家族がチームとして、みんなが結束して乗り越えていくような感覚です。良い感じで循環している気がします。


育児との両立は?

娘が0、1歳の時は1週間に一度は熱でお休み。その度に私や夫の仕事、学業のスケジュール変更を余儀なくされていました。ただ、あまりに何度も続くと、「もうこれ以上休めない」とお互いなってしまい、「どちらが子を見るんだ」という議論になりがちです。しかしそれは娘にとっても良くないと思い、娘が体調が悪い時のオペレーションは出来るだけいくつもの選択肢を持って優先順位をつけるようにしました。具体的には、私が無理だったら夫、夫が無理だったら実母、実母が無理だったら義母、義母が無理だったらベビーシッターの●●さん、といったように選択肢を5、6個は持っておくようにしました。結果、娘の体調不良時にもストレスなく、周りのサポートを得ながら学業や仕事を頑張ることができるようになりました。


独立に加え、複業というキーワードはとても新しい働き方ですね。
そのような働き方を目指している方にアドバイスをください。

会社員で働いていた時と大きく異なるのは、日々仕事量のバランスが変化し、ワークライフバランスにおける試行錯誤の連続だということです。独立一本でも、会社員でも時期やポジションによって繁忙期があるかと思いますが、複業となると、その両方の繁忙期が重なった際には、もはや予測不能な事態となります(笑)。そのような時でも、複業を良い形で循環させていくポイントとしては、「欲を持ち過ぎないこと」に尽きると思っています。特に個人事業については、コントロール出来る領域が広いので、不測の事態にも対応出来るように「余白」を作っておくことを常に意識しています。事業のグロースに意識を向けることも大切ですが、複業においてはコツコツと既存の事業にコミットする、ということを大切にしています。


広報に興味を持っている人はとても多いと思いますが、現在の井上さんの活動と、これからのビジョンを教えてください。

個人事業としては、MANABICIAの広報担当、PRコミュニティ「ハッシン会議」の運営と働く女性向けメディア「molecule(マレキュール)」の編集長をしています。会社員としては、ベンチャー企業向けのPR会社に所属し、新規事業開発やPRコンサルタントとして活動しています。もともとテレビ局の報道記者として発信する側だったこともあり、「広報」と一言でいっても、メディアに取り上げてもらう受け身の姿勢ではなく、ベンチャー企業や個人の方たち自らが発信者となる新しい「広報」スタイルに関わり提案していきたいです。実際、そのようなニーズを強く感じています。更にもう一つ、やっぱりテレビが大好きなので、外からテレビを盛り上げる仕掛けを考えていきたいです。


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