日米欧のトップ企業を経験。上級管理職、ワーキングマザーとしての経験を次の世代へ

安藤 知子

Tomoko Ando
エグゼクティブ/ライフ・コーチ、HRコンサルタント、Mentor Forチーフメンター、ウイメンズキャリアメンター、MANABICIAパートナー

【資格】
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC)、ウイメンズキャリアメンター

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【メンタリング価格】
1回お試し 18,000円/時
3回パック 51,000円(17,000円/時)
5回パック 80,000円(16,000円/時)
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interview


今までのキャリアを教えてください

大学を卒業した後、日本の基幹産業を経験したいと日産自動車(株)の海外営業部にて社会人生活をスタートしました。その後、結婚をして夫婦で米国留学をし、経営学修士を取得しました。まだ企業派遣の留学が主流という時代でしたので、夫婦揃って日本での仕事を辞めて私費で渡米をしたことは、思い切った冒険でした。
消費材のマーケティングに関わりたく、卒業後は日本コカ・コーラ(株)にてブランド・マネジャーとしてのキャリアを歩み始めました。数年後に長男を出産し、一年の育児休業の後に復職しました(当時の育児休業は子供の満一歳の誕生日の前日まででした)。その後、マース・ジャパンに転職をし、食品とペットケアの世界でマーケティングの経験をさらに深めました。
このまま、マーケティングで経験を積んでいくものと自分でも思っていた時に、当時の人事ヘッドから人事の仕事をやってみないかと打診を受けました。外資では特定の専門分野の中でキャリアを進めていくことが多いので、この話は全くの想定外で、正直驚きました。かなり悩みましたが、人材と組織のマネジメントを経験するのも興味深い機会だと考え、思い切って人事の世界に飛び込んでみました。実際に関わってみると、人事の役割は奥深く、マーケティングで培った経験を活かすこともでき、それ以降は人事としての経験を重ねていくことになります。2008年に転職をした日本ロレアル(株)では副社長、人事本部長として、人事のみならずマネジメントとしての経験を積みました。
結果として、日本、アメリカ、ヨーロッパという異なる文化背景を持つ企業で、マーケティングと人事、マネジメントとしての職務を軸に、多様性豊かな人達と切磋琢磨をしてきたことは、(その場に直面している時には、毎日、嵐の中に身を置いているような感覚でしたが)今振り返ってみると貴重な経験だったと思います。


現在はどのような活動をしているのですか?

現在は組織を離れ、メンター、エグゼクティブ/ライフ・コーチ、HRコンサルタント、日本企業の役員と、色々なことをしていますが、全ての活動の根底にあるのは、より多様性のある社会の実現に向けて貢献をしていきたいという想いです。
自分のワーキングマザーとしての体験、そしてビジネスを通して多くの人材と組織に関わってきた経験をベースに、若い皆さん(私もまだまだ若いと思っているので、あくまで「私より若い」という意味ですよ(笑))が、より自分らしく豊かな人生を形作っていくお手伝いができればと思っています。


華麗なキャリアを歩んでいるように見えますが、困難だと感じた出来事を教えてください

キャリアの話をする時には、振り返って要点をまとめてお話をするので「華麗なキャリア」のように聞こえてしまうのかもしれませんが、実際には怒涛の嵐の中で、悩んだり、もがいたりしながら今に辿り着いたのだと思います。おそらく多くの方もそのように感じられていると思いますが、人生もキャリアも、困難…というかチャレンジと感じることの連続のように思います。
キャリアという点においては、部下を持ち、やがて部下が増えて数十名という規模のチームをマネージしていくということ、正解不正解がない中でも決断をして前に進んでいかなければならないこと、また異なる文化背景で構成されるチームでリーダーシップを発揮していくこともチャレンジでした。もちろん、ワーキングマザーとして、子育てと仕事を両立していくことも簡単なことではなかったと感じています。また、自分や家族の病気と向き合う時期もありました。
ただ、振り返ってみると、こういったチャレンジは自分の経験や視野を広げてくれる貴重な機会だったと思っています。その真っ只中に身を置いている時には、苦しい、辛い、逃げ出したい!と感じることも多々ありましたが、そこでの経験と学びがその後の自分をつくってくれたのだと感じています。このような実感から、チャレンジだと感じることに出会った時には、それを「困難」と思うのではなく、自分を成長させてくれる「機会」だと受けとめるようにしています。


女性がキャリアを積み上げるためにどのようなことが必要だと感じますか?

これは、男性女性に関わらないことだと思っていますが、人生の重要な決断は自分自身で行うという覚悟を大切にすることだと思います。今ほど世の中に情報があふれている時代はありません。情報に押し流され、自分の意志とは異なる「こうあるべき」「こうしなければならない」といった思い込みの中で身動きが取れなくなってしまうことはありませんか?「自分」と向き合い「自分は何をしたいのか?」「何を大切に生きていきたいのか?」といった問い…この答えは簡単には見つかるものではないと思いますが…この問いを考え続けることが、自分の人生のハンドルを自分自身で握ることにつながると思います。


女性は管理職を避けると言われていますが、ご自身の経験から、管理職になってよかったと感じますか?

一言で表すと、新しい景色を見ることができたということです。シニアなポジションにつくということは、人や組織との関わり、事柄との関わりも、その広がり、深さ、そして時間軸の長さなどが全て拡張されることだと思います。例えてみると、丘に登ってみたら、より広々とした景色を目にすることができて、そこから先の旅の選択肢が広がっていくというような感覚でしょうか。
人生にもキャリアにも、丘や山は一つではなくたくさんあり、どの山に登るのが一番偉いということもないと思います。自分が登ってみたいと思うものを見つけて、まずは登ってみたらどうでしょう。やってみて違うなと思ったら、また別の丘や山に登ってみれば良いと思いますよ。


どのように人生の転機を決断してきましたか?

右脳と左脳をフルに使って、自分の責任で決断をするということでしょうか。自分の人生の責任を取れるのは自分だけだと思います。
まずは家族や友人、知人の話しを聞いたり、情報を集めて選択肢を理論的に考え抜きますが、同時に自分の心の声や直感にも耳を傾けて、最終的には自分の意志で決断をすることを心がけてきました。


企業でのキャリアの後、新しい人生を歩むにあたり、大切にしていることは?

人生100年時代ということは、私もまだ「人生の折り返し点」にいるのだと思っています(ちょっと図々しいかもしれませんが(笑))。これから始めること、始められることもたくさんあると考えるとワクワクしてきます。日本も海外も、まだまだ訪れたい場所がたくさんありますし、もっともっと多くの人達に出会っていきたいと思っています。
生涯、世の中に関わり続けたい、貢献し続けたいと願っているのですが、そのためには自分自身が学び、進化をし続けることが大切だと考えています。学ぶことを楽しみ続ける人間でありたいと思っています。

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